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代表挨拶

株式会社日本旅行代表取締役社長吉田圭吾

日本旅行は、日本で最も歴史ある旅行会社としての矜持を持って、1905年の創業以来、日本におけるツーリズム産業発展の一翼を担ってまいりました。創業者・南新助翁が常に言い続けていたという言葉『お客様を大切にしてお客様のご満足を得ることを以って、第一のモットーとする』。旅行業が誇るホスピタリティ精神の原点とも言えるこのアイデンティティを全ての行動の指針として、お客様に魅力ある旅とあたたかいおもてなしをお届けし、感動と満足のお手伝いをしてまいりました。

時代によってお客様の求める価値観は変化を続けてきましたが、私たちは常にお客様に寄り添い、100年を超える年月にわたりたくさんの「喜び」を創造し続けてきました。そしてコロナ禍を経て、社会課題に向き合いながらお客様や地域を想う社会への貢献こそが、私たちがたどり着いた一つの答えです。

訪日旅行消費額が過去最高を迎えるインバウンドの新時代、同時に加速するデジタル社会において私たち旅行会社の存在価値は今まさに次のステージへ踏み出そうとしています。「人間の知能を超えるAIの進展」や「OTAのさらなる台頭」、「情報の一般化」など、私たちを取り巻く経営環境も激変していく中で、人的流動だけでなく「人」の想いと地域を繋げる役割を今改めて追求していきます。

コロナ前における旅行業の枠組がデジタルイノベーションによって変革している今、旅行会社としての存在価値をつくっていくのは「人」――社員によるチャレンジです。お客様、地域の皆様、アライアンスパートナーの皆様と本当の意味で心を通わせる「人」だからこそ生み出せるアイデアやサービスが、いつの時代も新しい価値をつくってきました。そして激動の時代である現在においてもまた、「人が挑戦していくこと」の価値は不変であり、これからの時代における私たち旅行会社の価値はまさにそこに存在すると考えています。

この「人」が持つ想いを大切にしながら、私たち旅行会社の本質である観光の本来の意味を再確認することが重要です。「観光」の本来の意味とは、様々なものを“見分(けんぶん)し”、“発見し”、“示し”、“人の移動を促し”、地域の、そして日本の発展をつくり出していくことにあります。私たちは今、この美しい日本、地域を守り、発展させていくことが第一である会社でなくてはならないと考えています。

世界情勢、景気の変動、気候変動などとともに地域や社会の課題は常に変化しています。予測困難な時代に立つ私たちだからこそ、今ある課題の解決に留まらず、常に目指す未来やその先にある人々の真の「喜び」、そして地域、日本の発展に寄与していくことに挑戦します。

100年超という歴史の重みを受け止め、日本旅行グループ社員一人一人がチャレンジしながら地域社会に貢献できる企業となるべく、誠心誠意、第二の創業の精神で次の100年を社員とともに歩んでまいりたいと存じます。私たちの挑戦に、皆様のあたたかいご支援・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

株式会社日本旅行

代表取締役社長

吉田 圭吾